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金子みすゞについて
   金子みすゞ

  森羅万象あらゆるものに宿る命の存在を
  リズムのある言葉で表した
  童謡詩人・金子みすヾさんの詩を紹介します


  私、小野山千鶴が
  初めて金子みすヾさんの詩と出会ったのは、
  実はそんなに前のことではないのです。
  2004年の始まりのこと、
  一人で朗読出来る詩を探していました。
  そして、インターネットでたどり着いた
  金子みすヾという童謡詩人。
  どんな人物かも知らず、
  むしろ先に出会ったのは「大漁」という詩。
  その短い詩が私の胸に飛び込んできました。



 金子みすゞ
  写真提供:金子みすゞ著作保存会
 
  大漁
     朝焼小焼だ
     大漁だ
     大羽鰮の
     大漁だ。

     浜は祭りの
     ようだけど
     海のなかでは
     何万の
     鰮のとむらい
     するだろう。

    出典「金子みすゞ全集」(JULA出版局)より
♪Luna Luna の「大漁」です♪
試聴できます

大漁試聴
 
  そんな思いを抱きながら少しして、
  久しぶりに再会した
  以前お仕事でお世話になった方に、
  金子みすヾさんを知っているか尋ねたところ、
  その場で一冊の台本を見せてくれました。
  それが、現在公演が続いている  
  早坂暁さんの作品
  「金子みすヾ最期の写真館」の原作
  「南京玉」でした。
  後日、早坂先生にお会いする  
  機会を作っていただき、
  幸運にもその作品を「やってみるか?」
  と言っていただき、
  私とみすヾさんのご縁は
  急速に深まっていったのです。
  その年の終わりに銀座松屋で開催された
  「金子みすヾ展」に伺いました。
  そこで512編のうちのえらばられた詩が
  幾つものパネルになって展示されていました。
  その時に私の心に響いた二編が
  「蜂と神さま」と「露」でした。
  そして、早坂先生も「僕は“蜂と神さま"だ」
  とおっしゃり、その時に、
  何かが始まると確信しました。


 金子みすゞ最期の写真館
 

  蜂と神さま

  蜂はお花のなかに、
  お花はお庭のなかに、
  お庭は土塀のなかに、
  土塀は町のなかに、
  町は日本のなかに、
  日本は世界のなかに、
  世界は神さまのなかに。

  そうして、そうして、神さまは、
  小ちゃな蜂のなかに。


    出典「金子みすゞ全集」(JULA出版局)より
♪Luna Luna の「蜂と神さま」です♪
試聴できます

蜂と神さま試聴
 

  露

  誰にもいわずにおきましょう。

  朝のお庭のすみっこで、
  花がほろりと泣いたこと。

  もしも噂がひろがって、
  蜂のお耳へはいったら、

  わるいことでもしたように、
  蜜をかえしに行くでしょう。


    出典「金子みすゞ全集」(JULA出版局)より
♪Luna Luna の「露」です♪
試聴できます

露試聴
 

  今では、Luna Lunaのテーマともいえる「蜂と神さま」
  金子みすヾさんの詩には縁を結ぶ力があるように思います。
  そう!私の息子は、2008年4月11日金子みすヾ
  生誕105年の日に生れたのです。

  *金子みすゞの詩は、金子みすゞ著作保存会の了承を得て掲載しています。
   転載される場合は、必ず「金子みすゞ著作保存会」の許可を得てください。
   <連絡先>〒112-0001 東京都文京区白山3-4-15 内田ハウス1F JULA出版局内
          TEL.03-3818-0791 FAX.03-3818-0796


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